桜沢
漫画の描き下ろしに加え、コメンテーターとしても登場。
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vol. 13 2020 Apr. 7th

桜沢エリカさん (漫画家)

2 0 2 0年3月3日、おかげさまでa n a nは創刊5 0周年を迎えました。 それを記念して、ご縁のある方々にインタビュー。 印象に残っている表紙や誌面など、思い出話を伺います。

自分が好きな服や男の子を漫画に投影していました。 桜沢エリカ(漫画家)

ゴージャスからキュートまで、漫画家・桜沢エリカさんが描く女の子たちはいつも魅力的。代表作『メイキン・ハッピィ』の主人公・都をはじめ、トレンドの服やメイクを施したおしゃれな女の子たちがどんな恋をするのか、どんな日常を送るのか、読んでいるだけで本当にドキドキした。そんな主人公たちがアンアン読者の共感を呼び、’90年代から2000年代を中心に、桜沢さんはあらゆるテーマでイラストや漫画を描き、コメンテーターとしても活躍。
「マガジンハウスではアンアンを筆頭に、ブルータス、ポパイ、オリーブにも出していただきました。あの頃は、自分が一番興味のあるものを描いていました。たとえば女の子には『アライア』や『シャネル』の服を着せたり、友達が着ていて〝素敵!〟と思ったブラウスも。スマホがないから脳内プリントをしていました(笑)。男の子は自分が好きなタイプばかり(笑)。俳優の松岡俊介さんがすごく好きだったんだけど、あの頃メインで描くのは、たいていもみあげの長い男子でした」
イラストや漫画以外にも、自宅のインテリアを公開してくれたり、恋愛や美容のテーマでは、最新の情報やウィットに富んだ意見を投げかけてくれた。さらに「Gourmet」というフードの連載ページを担当していたことも。
「私の好きなものということで、ラ・メゾン・デュ・ショコラのチョコレートから崎陽軒のシウマイまで。とにかくアンアンからは、いろいろなお題をいただきました。私の好奇心がお役に立っていたんでしょうか。でもアンアンこそ、毎号毎号違うテーマで一冊作っているのが本当にすごいと思います。だから50年も続いているんじゃないかしら。読者を飽きさせないですから」
そういう桜沢さんも現役の漫画家として活躍中。ご自身が長く仕事を続けられている秘訣を聞くと。
「つねに欲しいものがあることかな? 私の母が82歳なんですが、すごくおしゃれで元気なんです。マニキュアもきちんと塗っているし、若い女の子の服を見ては『あなたが着ている、それいいね』と声をかけている。やはり元気でいる秘訣は、好奇心とか欲望だと思うんです。私は今、服というよりは着物にハマっているんですが、そうして欲しいもの、着たいものがあることが、長く、楽しく、仕事も続けられる秘訣かなって思います」

思い出のanan

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憧れのライフスタイル、センスはインテリアにも。

2001年当時のご自宅のインテリア公開。デザイナーズ家具と真っ白なファブリックなど、女の子の憧れが詰まった部屋にうっとり。「この頃は結婚して、ひとりめの子供が生まれたあと。懐かしいですね」(2001年4月13日号)

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桜沢さんが描く恋愛漫画は、切なくておしゃれ!

1302号で描き下ろした失恋コミック「TEARS」。ちょっぴり素直でないがゆえに、彼に本心が伝えられず失恋してしまう女の子には、思わずホロリと。桜沢さんの描く女の子に憧れた読者も多かった。(2002年2月13日号)

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ユーミンやはなさんとともに、グルメのリレー連載も。

2002年から2004年まで続いた4人のリレー連載である「Gourmet」。さまざまなジャンルの“好きなもの”を披露し、最初に紹介したのが『ラ・メゾン・デュ・ショコラ』のコフレ・ドゥ・トリュフ。(2002年10月9日号)

さくらざわ・えりか 10代でデビュー以来、コミック誌やファッション誌など多方面で活躍。『週刊女性』に「こまどりの詩~ビューティーレジェンド四代記~」を連載中。

写真・大内香織 ヘア&メイク・浜田あゆみ(メランジ)動画編集・山城健朗 取材、文・今井 恵