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変化の先にしか進化はないと思っています。
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vol. 17 2020 May. 13th

郷ひろみさん (歌手)

2 0 2 0年3月3日、おかげさまでa n a nは創刊5 0周年を迎えました。 それを記念して、ご縁のある方々にインタビュー。 印象に残っている表紙や誌面など、思い出話を伺います。

ananは不思議と全然年を取らない雑誌。 郷ひろみ(歌手)

来年で芸能生活50年を迎える郷ひろみさん。20代の時に当時としては画期的なセクシーなグラビアに挑戦したり、恋愛特集では男性側の本音を語ったりと、さまざまな形でアンアンに登場していただいている。「僕がこの世界に入ったのは15歳。気づいたらそばに雑誌があって、その中に当たり前のように自分が存在していた感覚。でも、こうして過去の記事を見ると、当時の姿も話したことも、ここにフリーズされて残っている。あの時代の僕は二度と戻ってこないけれど、貴重ですごいことだなと思います」そう話しながら自身の過去の記事を手繰る。「全然年を取らない雑誌ですよね。何年経とうが色あせずに、その時の最先端をいっている感覚です」まさに郷さんこそ色あせない存在。さまざまな時代で、抗うわけでも迎合するでもなく、つねに自身をアップデートしながら走り続けている存在。
「僕は変化の先にしか進化はないと思っているんですよ。『GOLDFINGER’99』がヒットした後に、3年は日本に帰ってこないつもりでアメリカに行ったんです。それくらい腹を括らないと、きっと自分が探しているものは得られないだろうと思ったから。日本に帰ってきた時には、もう自分の居場所はなくなっているかもしれない。すごく葛藤はあったけれど、歌手としての自分に足りないものを補うために行くわけで、足りないまま一生を終えて後悔するよりもいいと思ったんです。後悔って僕の中ではネガティブなもので、反省はポジティブなものなんです。究極に楽天家で、つまずきや失敗があっても、やらなきゃよかったとは絶対に思わない。失敗したら問題の抽出だけして、後は引き出しにしまって忘れます。何かを始める時に、昔こんな失敗したなってたまに引っ張り出して参考にはしますけど」そのキャリアにもかかわらず、ざっくばらんで気取りがない。この撮影中もカメラマンに笑顔で「何でも指示してください」と言っていたのが印象的だ。「編集部の方がいいと思う世界に、一緒に存在してみたいっていうだけです。自分の考える世界には限りがありますから。あとね、それはできないって言うのが嫌なんです。負けず嫌いらしくて(笑)」前を向いて走り続けるのがしんどい時はありませんか? そう尋ねると意外そうにカラッと笑う。「僕にはこれが自然なんだよね。自分が理想としている〝郷ひろみ〟でい続けることが、自分には一番無理がなく、心穏やかでいられることなんです」

思い出のanan

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セクシーな男性の代表として上半身ヌードを披露。

379号の「男はセクシーでいて、ほしい。」と題した特集では、上半身ヌードで表紙に登場し大きな話題に。「当時としては衝撃的でした。トレーニングを始
める前だから、いま見ると体はまだアマいけど(笑)」(1983年5月6・13日号)

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成熟した大人の男の視点から読者に向けて恋のアドバイス。

「この写真、よく覚えてるな」と言いながら手にしたのは、1197号の恋愛特集。結婚も離婚も経験した男性の立場から、見栄やコンプレックスから逃れられない繊細な男性心理を話してくれていました。(1999年12月24日号)

ごう・ひろみ 1955年10月18日生まれ。福岡県出身。ニューシングル『ウォンチュー!!!』をリリース予定(詳細はオフィシャルサイトで確認)。歌謡曲に現代的なアレンジを加えたポップチューンに。

写真・小笠原真紀 スタイリスト・JOE 森脇弘毅(共にJOE TOKYO) 
ヘア&メイク・猪狩友介(Three PEACE) 取材、文・望月リサ