kamiki
アンアンの取材は予想外の質問が飛んでくるから、いつも新鮮。
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vol. 14 2020 Jun. 10th

神木隆之介さん (俳優)

2 0 2 0年3月3日、おかげさまでa n a nは創刊5 0周年を迎えました。 それを記念して、ご縁のある方々にインタビュー。 印象に残っている表紙や誌面など、思い出話を伺います。

共演者と一緒の取材では、 僕もアンアン側なんです。 神木隆之介(俳優)

幼い頃から活躍している神木さんの芸歴は、今年で25年。ちょうどアンアンの年齢の半分の歳月を、俳優として過ごしてきたことになる。撮り下ろしで初登場したのは、小学6年生だった’06年。藤村俊二さん、林家こぶ平(現・林家正蔵)さん、嵐の大野智さんとともにフィーチャーされているのだが、ページのテーマは〝癒される、ほのぼの感〟。なかなか攻めた特集だ。この若さにして、小誌と長いお付き合いになる神木さんにアンアンの印象を尋ねると、ありがたいコメントが。
「アンアンのライターさんたちって、聞き出すのがお上手ですよね。作品や役作りなど、自分の中である程度答えを決めていた取材でも、予想外の質問が飛んでくる。余白がある感じっていうのかな。だからいつも、新鮮な気持ちで話せるんです」
 ライターの質問のしかたにまで興味津々なのは、20歳になったタイミングから2年にわたり小誌で連載された「神木隆之介のMaster’s Cafe」での経験が大きいそう。各界の第一線で活躍する達人に話を聞きに行ったこの対談は、自分が質問に答えるインタビューとは異なる緊張感があった。
「役者はいろんな職業を演じる仕事なので、それぞれの方の苦労や大事にしていることをお聞きして、広い世界を見ることができたのは本当にありがたかったです。面白い話を引き出すにはどうすればいいか、場を回すことを意識するきっかけにもなりました。映画の宣伝の場でも共演者に話を振るなど、回し役になることが少しずつ増えてきた気がします」
 一方で「今だったら、もっと違う話もできたはず」と、振り返って思うことも。
「当時は知らない世界の話を聞くことで精いっぱいで、横のつながりに気づけていませんでした。お会いした達人たちは一見バラバラな職業なんだけど、重なったり、つながったりしそうな部分が意外とあって、その広がりや可能性についても聞いてみたかった。だけど、今度お会いできたら絶対に聞いてみたいことがあるのって、素敵なことですよね」
 連載が終わってからも、アンアンにはかなりの親近感を抱いてくれているのだとか。
「東京観光特集で(佐藤)健くんと出演したときは、〝神木含めアンアンvs佐藤〟のつもりで、深掘りしてやろうと思ってました(笑)。有村架純さんと出演したときもそう。共演者がいるときは特に、気持ちとしては僕もアンアン側にいるんです」

思い出のanan

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ランドセルを背負って撮影現場に登場。

初登場は、卒業間近の小学6年生の時。「当時の取材はほぼ私服でしたが、親が選ぶともっと派手になるので多分これは衣装(笑)」。カワイイものとして挙げているミニリュウの人形は、今も大事にしている。(2006年4月19日号)

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俳優として、大人として学びの多かった対談連載。

「神木隆之介のMaster’s Cafe」では柳家権太楼さんとも対談。昨年のNHK大河ドラマ『いだてん』で落語家を演じた神木さんは、新宿末廣亭をモデルにした楽屋セットに入った瞬間、既視感に興奮したそう。(2014年12月31日・2015年1月7日号)

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出演者なのにスタッフ的気配りもした神対応の回!

佐藤健さんと東京駅周辺や人形町、隅田川などを巡った東京観光特集。「役を背負っていない状態で、健くんといろんな場所を回って楽しかった。この撮影をきっかけに、さらに仲良くなれた気がします」(2015年9月30日号)

かみき・りゅうのすけ 1993年5月19日生まれ、埼玉県出身。俳優。近年は舞台の出演やMVの監督・プロデュースでも才能を発揮。主役を務める『連続ドラマW 鉄の骨』が、WOWOWプライムにて放送中。

スウェット¥23,000(no./TEENY RANCH☎03・6812・9341) トラウザーズ¥44,000(08circus/08book☎03・5329・0801) その他はスタイリスト私物

写真・小笠原真紀 スタイリスト・百瀬 豪 ヘア&メイク・大野彰宏(ENISHI) 取材、文・兵藤育子